腕がいいのに恵まれないのは、独りよがりな仕事っぷりだからかも。環境を変えないと何も変わらないかも。
ある全国紙の記者の方から取材を受けた。いろいろ話を展開する中で、ビジネス上恵まれる人とそうでない人の差には「独りよがりかどうか」というのがあるのではないかという話題になった。結局、すべての仕事は依頼の連鎖で成り立っているのである。例えば会社のビジネスの話でもそうだが、お客様がいて、受注をする業者がいるのだが、そのお客様の中にも業者の中にも上司から部下への依頼が存在していて、お客様の上司から部下、部下から隣の部署、そして業者の窓口から業者の作業部署などに依頼が連鎖している。
依頼者は受託者に、いい仕事をしてほしいと思っているが、依頼者が実現してほしいと思っていることを実現するのが大前提であってその上の品質である。まぁ当たり前の話だが、長年、腕がいいのに、能力があるのに不遇であり、会社を辞めていく人を何人も見てきた。会社を辞めることで幸せになるの人もいるのだろうが、腕がいいのにそうなる人は、依頼者の要望に応えていないことが多いので、結局繰り返すと思っている。腕がいいのに繰り返ししてしまう人は、そのうちの「周りがわかってくれない」とか「俺は不運だ」とか思い始めて、性格がどんどん曲がっていく。曲がってしまうと、もとに戻ることはない。なぜなら、その人の経験から痛感したことだから。
若い人に言いたいのは、そうならないように気を付けてほしいということである。
誰もが、不遇の高レベル技能者にはなりたくないと思っていると思うが、割と多いのが事実である。
なぜそんなことになってしまうのか。。。
それは、会社の評価スタイルが成果主義でないからだと私は思う。
査定評価が完全なる成果主義の場合、依頼者の要望に応えない作業は全く評価されないので、そんなことをやろうとは思いにくいし、会社の中は誰も協力してくれなくなるのだ。完全成果主義になることで、依頼者の要望に応えることがすべての行動基準になっていくのだ。
このコラムを掲載いただいているプライム・ストラテジーはAIカンパニー化を推進している会社である。おそらくはゆくゆく、人材評価もAIが行うことになると思う。AIによる人事査定は完全なる成果主義になるはずだ。
私は外資系が長かったので成果主義の環境で働いてきた。成果を上げられる人にとって見ると、客観的に強化されるので、とてもいい環境になる。本当に腕があって、依頼者の要望に応えられる自信がある人は成果主義の会社にいた方が働きやすいし、ストレスも少なくなり、成長もしやすい。
皆さんの会社はどうだろうか。成果主義でない会社は一見居心地がいい。
成果主義の会社は成果が出なくなったら給与が下がるので、怖いと思っている人も多いだろう。
しかしぬるい会社に長年いて、自分の腕がいいのに不遇になったり、突然会社から放り出されて、次の職場がないような状況を突き付けられるより、若い時から成果主義の会社で腕を磨いた方が、中年以降の労働人生が安全だと私は思う。
私の話に興味がある方はプライム・ストラテジーの就職相談カフェに遊びに来てみてはいかがだろうか。何かのきっかけになるかもしれないと思う。