60歳以上で行き詰る人生にしないために大事なこと

毎回強めの表現でキャリアのことを書いているが、それには理由がある。

私は幸いながら、老後の準備ができている方だが、大半だそうでないため、せめて若者には警鐘を鳴らしたいと思って、このコラムを書いている。おせっかいだが、一人でも多くの若者が、幸せな老後も過ごせたら嬉しい。

今回の老後コラムを書いている私はまだ49歳なので、老後と言われる年齢には達していない。しかし、今老後の準備をしている真っ盛りなので、感じたことを書いておく。

まず理解してほしいのは、20代、30代、40代よりも、60代、70代のほうが、多くの人の健康は減少し、収入も減少しているはずだ。健康が減少するので、退職したり、独立していても仕事が減るので、減収するのである。

もし、20代、30代、40代、50代、60代、70代と健康が増加の一方だったら、年収も右肩上がりになる可能性は高い。ここまで書くと、「なんだ健康のことか」と思うかもしれないが、今日はもう一歩二歩深い話である。

ホワイトカラーの場合、健康であるためには、年収もある程度ほしい。年収が低いと食べ物が炭水化物中心になり、野菜も肉もすくなく、太りやすい傾向がある。。年収が低いとストレスも多く、太りやすい傾向がある。年収が低いとジムやトレーニング器具などの投資も勇気がいるような状況になりやすい。年収が低い状態で健康であろうとすると、食べ物を減らして、運動などに投資したりするので、筋力が上がらず、年配になった時に老けやすい。

全てそうなるとは言わないが総じてそういう傾向になるのは言わずもがなである。

一方でどんなに優秀でも若い時に高年収の会社で働くことは私は勧めない。その理由は続かないことが多く、若いうちに転職を重ねると、中年になって勝負をかける時にジョブホッパーとみられ、良いポジションに転職できなくなる可能性が高いからだ。これは私自身が経験し、以下のブログでも紹介している。興味がある方は読んでほしい。

最低3年は会社にいなさいと言われ、3年毎に転職して行ったら40歳になったらオファーが無くなった件

https://blogs.itmedia.co.jp/yoshimasa/2014/12/3340.html

稼げ始めるタイミングはおそらく30代からだと思う。この辺りで20代で大きく成長した若者が、経験と権限を与えられ、年収を含めて羽ばたいていく人が多い。健康に気をつけながら、経験と能力を積んでほしい。

さてようやく本題に入る。20代30代で必要な経験と能力を私なりに定義すれば、以下になる。

<前提的なもの> ※これはできて当たり前。

・仕事で必要な能力と経験(いわゆる仕事上手だねと言われるレベル)

<最重要で必要なもの>

・鳥瞰力

そう「鳥瞰力」である。鳥瞰とは鳥の目で上空から見る力のことであるが、そのまま直訳して理解してほしくない。必要な鳥瞰力とは「全体を見渡す鳥の目と、その後どうなっていくかという将来予測」である。

この鳥瞰力は管理職として前提的に必要な能力だが、若い時から養っておいかないと身につかないのである。これがないと頓珍漢な管理職になってしまい、すぐに消えていくか閑職に追いやられるのだ。

「鳥瞰力」を養うための本を今書いているが、簡単にそのトレーニング方法を紹介すると「来週起こりそうなこと」「一か月後に起こりそうなこと」「半年後に起こりそうなこと」を推測し続けるのだ。そして、その推測が当たったかどうかチェックするだけで良い。続ければ自然に鳥瞰力が養われる。若いうちに部門長会議にオブザーブしている人が速く成長するのも、その会議の場で将来予測とその結果が会議を通して理解できるからである。

もし今の環境に疑問に感じているのなら、プライム・ストラテジーの就職相談カフェを訪ねてみてはどうだろうか。そして、ざっくばらんに話してみないか?就職相談カフェはそんな相談ができるカフェなのだ。鳥瞰力に興味がある方は、私を呼び出してもらえれば説明する。(20代30代限定。年配者向けにはコンテンツを用意できていないのであしからず)