大雑把に自分のポジションを考えてみよう。客観的に自分を確認してみる。

誰もが自分のことや自分の将来を考えてみたことがあると思う。

性格的に、厳しめに見る方もいれば、楽観的に見る人もいると思う。性格が明るくて、前向きな人の方が成長しやすいという人もいるが、判断は常に冷静であって欲しい。

実際に行動的であっても、判断の甘い人はなかなか成功しにくい。判断が甘いと、間違えた決断をしやすいからだ。判断が間違えると、そのあとの行動も効率的でなくなる。行動が効率的でなくなると当然成果が出にくくなるのだ。

一方で行動が前向きでパワフルな人は周りを巻き込みやすい。周りを巻き込める力があると、もちろん成功しやすくなる。一人より大勢が力を合わせた方が、成功しやすくなるのは当然なのだ。

そういう意味では、判断は客観的で、行動は前向きでパワフルというのが良いように思える。

話は客観的な判断の話になるが、人間は主観の生き物なので、どうしても自分の立ち位置を考えた時も主観が入ってしまう。

そこで本題なのだが、自分の立ち位置や状態を客観的に見るには、大雑把に考えると意外に客観的に自分を見れると思っている。例えば自分自身がどこかのセミナーで登壇する時に自分のプロフィールを書くことがある。文字数にして大体300文字くらいだろうか。その範囲に収まる文字数で自分を紹介してみると自分の状況が客観的に見えるのだ。

全ての人がセミナーに登壇してプロフィールを公開するとは思わないが、自己紹介を300文字以内に抑えて書いてみると、書ける内容を相当絞らないといけないので、自ずと客観的な内容になってくるのだ。

例えば、私がマイナビニュースなどで連載している際のプロフィールを紹介する。

「業界を代表するトップベンチャー企業でマーケティング責任者を歴任。30代前半で同年代国内トップクラスの年収を獲得し、伝説的な給与所得者と呼ばれるようになる。2010年に吉政創成株式会社を立ち上げ 代表取締役に着任。月額20万円からのマーケティングアウトソーシングサービスを提供する。現在は、プライム・ストラテジー株式会社 顧問、PHP技術者認定機構 理事長、Rails技術者認定試験運営委員会 理事長、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事、一般社団法人日本ネットワーク技術者協会 代表理事を兼任。」

このプロフィールの文字数は235文字です。ありていに申し上げれば、私の立ち位置は「サラリーマン時代はマーケティング責任者で、マーケティングの会社を立ち上げ、業界団体をいくつか主宰している」という感じである。

この立ち位置で将来を考えてみると、起業して10年で、Web技術ナンバー1シェアのPHP、AI、ビッグデータ技術のナンバー1シェアのPython、国内ルーターシェア1位のヤマハネットワーク機器の試験を主催しており、当面安定した成長が期待できそうな感じがする。

一方で以下の様なプロフィールの場合、もしかしたら進路展開が必要かもしれない。(該当する人がいた場合、気分を悪くしないでほしい。客観的にいろいろ考えた方がいいと真面目の思うのだ)

「大手インテグレーターでJavaコーディング経験10年、大型開発案件の実績多数、。他の言語の経験はない。Javaの書籍執筆やセミナー登壇経験あり。」

300文字には遠く届かないが、仮にこのようなプロフィールの人がいたとする。Javaに関しては経験も豊富で、対外的にも名前が出ている実力の持ち主であると思う。このプロフィールで気になるのはJavaしか書けないという点だ。日本国内でJavaの求人数は1位だ。しかし、米国や日本でも求人数の減少が始まっている。将来にわたっても仕事が無くならない言語ではある。しかし、今後大きな成長は期待できない。

多くの方がこのプロフィールを見て、PythonやGOなど将来的な市場拡大が予想されている言語をマスターすれば、この方の将来はかなり明るくなりそうと思う人も多いはずだ。

シンプルに自分を表現することで、自分が次に何をするべきか見えやすくなるのだ。

もし、読者の方で今後の方向性に迷いがある方は、この方法を試してみても良いと思う。

いろいろ話を聞いてみたい方は、このコラムを掲載している就職相談カフェに遊び来てみてはどうか。誰かと話すことで見える道もあるというものだ。