人工知能中心時代に備え、成果が出やすい人工知能を作れるエンジニアを目指そう

人工知能のエンジニアに求められる素養としては様々なものがあると思う。人によっても違うとは思うが、人工知能の主流な言語であるPythonはやはり押さえておいた方が良いと思うし、機械学習や分析系の話も押さえておいた方が良いと思う。

そして特に重要視されているのが業務の現場の知識と土地勘である。人工知能の話ではなくて、人間の話だとしても人には分野ごとの適性があり、得手不得手がある。人工知能の場合は得手不得手というより、設定しているかどうか、組み込んでいるかどうかという話ではあると思うが、人工知能のエンジニアが、その分野を理解していなければ、開発した人工知能がその分野で成果が出るものにはならないはずだ。

つまりこのコラムで言いたいのは、人工知能の優劣はそのエンジニアが対象となる分野に精通しているかどうかが重要であるいうことだ。さらに言えば、その分野を知っているというだけでは足りず、その業務を改善できるくらいのノウハウを持っていることが望ましい。

このコラムを掲載していただいているプライム・ストラテジーの社内で「ダブルハーベスト」という書籍が良く読まれていたが、まさにこの「ダブルハーベスト」を活用した業務改善や業務設計ができることが望ましい。語弊を恐れずにダブルハーベストをシンプルに説明すれば、1つの作業で2度おいしいような効率的な作業・行動・ルールであったり、別々の作業が作用しあってさらに効率化するような作業・行動・ルールのことである。

人間でもこのようなことができたら、その人の業績は向上しやすく、それは人工知能であっても同じことである。より効率的に業務をこなす人工知能であれば、その人工知能の投資対効果は非常に高いものになるということだ。

このダブルハーベスト的な考え方は、簡単そうでできない人にはかなり難しい話である。例えば知識も豊富で優秀な人が3人いるとする。3人とも同じ期間と労力をかけても、結果は違うことが多い。Aさんは常に1.2倍の効果を出し続け、Bさんは常に1倍、Cさんは常に0.8倍ということも珍しくない。このようなことが起こるのも世の中には正しいと思われる解が複数存在することもあり、1.2倍の人は常に正しい解の中で最も効率的な選択をし、0.8倍の人は常に0.8倍の効果を出す選択をする傾向にあると私は思っている。(実際に優秀なはずなのに成果が思ったより出ない人というのは一定数存在している)

では常に0.8倍の人と常に1.2倍の人では何が違うかという話だが、私は性格に依存すると思っている。能力があった方が成功する可能性が高いのは言うまでもないことだが、能力が高い人でも成功にしくい性格の人は成功にしにくいと思っている。

少しわかりにくい表現になってしまっているが、例を挙げれば以下になる。

<メールで意見を求める場合>

ケースA:対象者全員の意見が出るまで待ってから集計をするまたは決議をする

ケースB:期日を決めてその期日中に提出された有効な意見のみで集計または決議をする

ケースAとBではどちらが正しいかというのは、その内容によっても変わってくるが、より正確な意見を取るためにはAが大事であり、Bはスピーディーである。きっちりした性格の人はAを採用する傾向があるし、せっかちな人はBを採用する傾向があると思う。臨機応変に対応して、成果主義で判断したい性格の人は、AとBを使い分けると思う。

ちなみにやや脱線するが、Bのケースでは期日まで回答しない場合は、決議に参加できなくなるので、情報を見る人が増えやすい点や、情報流通量が少なくなるので、間接的な業務効率が上がる。「期日を過ぎてますが、その後いかがですか?」というやり取りは、非生産的であり、本来ない方がいいものである。決議に参加できない人は、能力が足りないか、キャパオーバーか、やる気がないか、必要と思われていないかのいずれかなので、健全な組織を考えた場合、そのまま置いてきぼりにして、そのポジションを他の誰かに替えた方が良いと思う。議題自体が良くなければ誰も決議に参加しないので、そのような決議は不参加で終わってもいいはずだ。このような感じでケースBは副次的に組織の新陳代謝を進めたり、効率的に進める効果も期待できる。

Bのようなケースは通常の会社ではあまり考えられないケースかもしれない。しかし、適所で実施している会社では業務プロセスが速く進むことが多い。Bのような考え方は一般的な会社で業務の指示通り仕事をしていても養われない。しかしより効率を重視した考え方も今後は必要ではないかと考える。今以上の効率を直接的間接的を問わずに考えることができるようになると、ダブルハーベスト的な考え方を実現できるようになると思う。これができると、AIという新しい技術を活用したAIエンジニアになれるのではないだろうか。

ダブルハーベスト的な考え方やAIを活用したビジネスの推進を体験したいと思う方は、是非、プライム・ストラテジーの求人の話を聞いてみるとよいと思う。プライム・ストラテジーはAIでWeb業務を改善・推進する会社だ。面白い話が聞けるのではないかと思う。

プライム・ストラテジーの求人に興味がある方は以下を見てみてほしい。
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