OSSエコシステムの実現を目指すビジネス展開に共感
クラウドインテグレーション事業部 企画開発課 課長 石川 英典
千葉大学大学院医学薬学教育府総合薬品科学専攻
経歴
千葉大学大学院にて医学薬学教育府総合薬品科学を専攻。
病原菌の酵素分子を薬の分子の研究をしており、これは病原菌がどのように薬に対してどのように耐性を獲得していくかをコンピューターシュミレーションで解析していくものです。繰り返し条件(パラメータ)を変えながら実験を重ね溜まったデータを分析する、この方法自体は今のインフルエンザやコロナワクチンの研究の主力になっているものです。
インターネット黎明期の同時期から自ドメイン取得、自宅サーバ運用を行っており(このサーバは現在も稼働中で20年以上バージョンアップを乗り越えて運用中)卒業後は大手IT企業でミドルウェアの企画・開発・検証・拡販も含めて10年以上の一貫した経験。ミドルウェア・ソフトウェアのビジネスに関しては経験値がある。
入社の決め手
- オープンソースの開発をしている
- オープンシステムのエコシステムを広げようとしているビジネス展開に惹かれた PostgreSQL、更にその前、学生時代はFreeBSD(フリービーエスディー)ユーザーグループなどをやっており、オープンソースの世界に幅広く長く関わっていた為、いかにオープンソースの仲間を作ってその上でビジネスをしていくか、そこをビジョンに掲げているところが大きな決め手。
- 自由にチャレンジできそう
大企業では色々なしがらみ、制度がありうまく行かないところがあるが、自由に開発ができそうだと感じた。
実際に現在はリファクタリングを始めKUSANAGIでは新しい技術を使っており、非常に楽しく開発できている。 - 「転職フェア」で当社のことを初めて知ったが、その際に接した当時の社長であり創業者の中村を始め、社員の方々の人と為りが気に入ったというのも大きなポイント
担当業務
開発部の部長として当社自社開発プロダクト「KUSANAGI Stack」
- 超高速CMS実行環境「KUSANAGI」
- 高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology」
- 戦略AI「ONIMARU® David」の開発を行っております。
部長という立ち位置でがあるが8割程度はプログラムを書いたり、コーディングレビューなどを行っております。
入社前と後で感じたギャップ
入社の決め手で、自由にチャレンジできることを上げましたが、入社後のギャップとしては自由過ぎるところ。
例えばソフトウェアの開発でいうと、大体は明文化されたプロセスがあってそれに沿って仕様書を作成・検証方法などを検討していき、ドキュメントもあって然るべきだが、そういったものがない(笑)制度・プロセスがふんわりしている。
それが一番衝撃だったが、逆に自分でそれを作ることができるので、できているところに加えて自分の過去の経験から加えたり、あるいは必要ないものは入れないなど、自分で整えることができるので、ある意味よかったと思っている。
柔軟に自由に作れるというのが今の時代には合っているのかもしれないと感じています。
入社後に苦労したこと、大変だったこと
これもまた自由過ぎるところになります(笑)
リソース周りの話になりますが、例えば開発環境を例に上げると、各自がそれぞれVMを立ち上げて終わったら閉じて落としてない場合っもあれば、着けっぱなしになっていたり、止めたはいいが終わった後で削除してない・・・
セキュリティグループとかSSHとかブロックをしていないなど各自バラバラだった・・・など
検証環境になると各自の環境がバラバラだと結果が変わってしまうことがあるので、それを揃えることが大事なことになるので揃えるには時間が掛かり大変でした。ソースコードはきちんと管理されていたが、それ以外の開発環境周りについて整っていなかったところを揃えて行くのは非常に苦労しました。
今は開発部では統一のルールの元で開発環境を整えられたので、そこから更に一歩進めて自動化を推進している。そうなると各自ルールに従って作るのではなく例えばコマンドを叩くだけ、またWebからクリックできるだけになれば尚いいが、開発者の負荷が減り、且つ開発者皆が同じ環境のものが作れるように推進を進めている。
入社して価値があると感じたこと
トレンドである技術を実際に取り入れて開発できるところ。
自分で勉強をして試しに作ってみるということはあるが、実際にそれをプロダクトに反映するということは、なかなかない事だと思う。特に自分がこれまで関わってきたミドルウェアの領域では割と保守的なところがあり、新しい技術を使うことがあまりない。
今の開発ではKUSANAGIという保守的な部分を保持しながら、WEXAL、Davidという逆に攻めるものがあるのでこちらに関しては新しい技術をどんどん使ってものを作っていくということができたというところ。
また実際に新しい技術を使ってみてもの作りをし、それを実際にお客様に使っていただき短時間でフィードバックを得るという環境はなかなかないことなので非常に価値があると思う。
会社選びをしている皆様へ
自分自身がこの会社に入って楽しく働けるかということをまず考えて欲しい。
「楽しい」の概念は人それぞれですが、その会社に入って楽しんでいる自分を想像できるかを考えて、それが描けることが大事だと思います。